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2025.01.16   シニアの健康情報

高齢者のフレイル予防に効果的な運動方法









高齢者のフレイル予防に効果的な運動方法

高齢者のフレイル予防に効果的な運動方法

フレイル予防は高齢者が健康で自立した生活を送るための重要なテーマです。本記事では、フレイル予防のために役立つ運動方法やその効果、注意点について詳しく解説します。

※本記事は、理学療法士/パーソナルトレーナーの八幡 亮が監修しています。
リハビリ病院やオーストラリアのフィットネス業界での経験を持ち、高齢者の身体機能改善や自費リハビリに精通した専門家が、正確かつ実践的な情報をお届けします。

フレイルとは何か?

フレイルとは、高齢者における虚弱状態を指し、身体的・精神的な機能低下が進行する状態です。筋力低下、活動量の減少、疲れやすさなどの症状が特徴で、放置すると要介護状態に進行するリスクが高まります。

フレイルは適切な対策を講じることで予防可能であり、その中でも運動の役割が極めて重要です。

フレイル予防に運動がなぜ重要なのか?

運動は、筋肉量の維持・増強に加え、骨密度の維持、心肺機能の向上、さらには精神的な健康の改善に寄与します。また、運動は転倒や骨折のリスクを低減するだけでなく、社会的な活動性を高める効果もあります。

運動を通じて健康寿命を延ばし、生活の質を向上させることが期待できます。

フレイル予防におすすめの運動

以下の運動は、フレイル予防に特に効果的です。それぞれの運動の特徴を理解し、日常生活に取り入れることを目指しましょう。

1. 筋力トレーニング

筋力トレーニングは筋肉量を維持し、転倒予防や基礎代謝の向上に役立ちます。自宅で行える簡単な方法として、椅子を使ったスクワットやペットボトルを利用した腕のトレーニングが挙げられます。

おすすめの筋トレ例:

  • 椅子スクワット(椅子に座り、立ち上がる動作を10回繰り返す)

高齢者がフレイル予防の運動に励んでいる

2. 有酸素運動

ウォーキングや軽いジョギングは心肺機能を向上させ、持久力を高めます。週に150分以上の有酸素運動を目指し、少し息が上がる程度のペースで行いましょう。

3. バランス運動

バランス運動は転倒防止に効果的です。片足立ちやヨガ、太極拳などが推奨されます。

例: 四つ這いになり、対側の手足を挙げて10秒保持。

高齢者がフレイル予防の運動としてバランストレーニングに励んでいる

運動を安全に行うためのポイント

運動を行う際には以下の点に注意しましょう:

  • 運動を始める前に医師や専門家に相談する
  • 準備運動と整理運動を欠かさない
  • 適切な靴や運動服を使用する
  • こまめに水分補給を行う
  • 無理をせず、自分の体調に合わせた運動を選ぶ

日常生活でフレイルを予防する方法

フレイル予防には、運動以外にも以下の工夫が効果的です:

  • 階段を積極的に利用する
  • 地域の活動や趣味に参加して社会的つながりを保つ
  • バランスの良い食事を心がける(特にタンパク質の摂取を意識)
  • 十分な睡眠を取る

専門家のサポートの重要性

高齢者が安全に効果的な運動を行うためには、専門家のサポートが不可欠です。理学療法士やパーソナルトレーナーの指導を受けることで、自分に合った運動を無理なく実践できます。

私たちRioToReでは、フレイル予防に特化した個別指導を提供しています。お気軽にご相談ください。

まとめ

フレイルは早期予防が鍵となる問題です。適切な運動を日常生活に取り入れることで、健康寿命を延ばし、自立した生活を維持することができます。

ぜひ本記事を参考に、今日から少しずつ運動を始めてみましょう。そして必要であれば専門家のサポートを受けることを検討してみてください。

【監修者プロフィール】

八幡 亮(やわた りょう)
国家資格:理学療法士(PT)

RioToRe代表。
回復期リハビリテーション病院に4年間従事した経験を持ち、整形外科疾患・脳血管疾患・内部疾患など幅広い症例に対応。その後はオーストラリアに渡りパーソナルトレーニングと指圧マッサージセラピストとして活躍。現在は高齢者専門の予防医療サービスを専門に、訪問型のパーソナルトレーニング・自費リハビリのサービスを提供している。

理学療法士トレーナー/八幡亮

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