フレイル予防は運動が鍵!高齢者の健康寿命を伸ばす理学療法士の視点
こんにちは。RioToReの理学療法士の八幡です。
今回は、近年注目されている「フレイル」についてお話しします。
多くの高齢者のトレーニング・リハビリをサポートしてきた理学療法士の立場から、運動を中心としたフレイル予防の重要性を解説いたします。
フレイルとは? 理学療法士の視点から見たその重要性
フレイルとは、加齢に伴って身体的・精神的・社会的な機能が徐々に低下し、健康と要介護の中間に位置する状態を指します。
高齢者が自立した生活を維持するためには、このフレイルの予防や進行の遅延が非常に重要です。
フレイルの主な特徴
- 身体的フレイル:筋力低下、体重減少、歩行速度の低下、疲れやすさなど。
- 精神的フレイル:認知機能の低下、抑うつなどの心理的変化。
- 社会的フレイル:孤立感、社会参加の減少、役割の喪失。
これらは相互に関連しており、ひとつの低下が他の要素に悪影響を及ぼすこともあります。そのため、多面的なアプローチが求められます。
フレイル予防の重要性
フレイルを予防することは、生活の質(QOL)の向上だけでなく、医療費や介護費の削減にもつながります。中でも、運動と栄養、社会参加が柱となります。
1. 筋力トレーニング
筋力低下はフレイルの大きな要因です。継続的な筋力トレーニングにより、日常生活動作(ADL)の維持が期待できます。
理学療法士は、個々の体力や疾患に応じた安全な運動プログラムを設計・指導します。
2. 栄養管理
バランスの取れた食事、特にたんぱく質の摂取は、筋肉量の維持に不可欠です。
必要に応じて栄養士と連携し、食生活のアドバイスや評価を行います。
3. 社会参加の促進
地域活動や趣味の集まりに参加することは、孤立を防ぎ、心身の健康維持にもつながります。
理学療法士として、社会参加の機会を広げる支援も行っています。
フレイル評価の主な方法
- Friedのフレイル基準:体重減少、筋力低下、疲労感、歩行速度、身体活動の5項目を評価。
- SARC-F:自己申告による筋力や転倒リスクの評価。
- 簡易フレイル評価(J-CHS):日本人向けに開発された基準。上記5項目で評価。
これらの評価ツールを使うことで、早期のフレイル発見が可能になります。
理学療法士の役割
理学療法士は、運動・栄養・社会参加の3軸から高齢者の健康を支える専門家です。
個別のトレーニングプログラム提供から、地域での啓発活動まで、幅広く関わることが求められます。
高齢者の10〜15%がフレイルとされる現状
日本における65歳以上の高齢者のうち、約10〜15%がフレイル、30〜40%がプレフレイル状態にあると報告されています。
フレイルは早期の対策が非常に重要です。
結論:フレイル対策には運動が欠かせない
フレイルは進行性ですが、早期に発見し、適切な運動や介入を行うことで予防・改善が可能です。
理学療法士の知識と経験を活かし、高齢者が自立した生活を続けられるよう支援していくことが、私たちの使命です。
フレイル予防の出張トレーニングはRioToReへ
RioToReでは、理学療法士による個別の出張トレーニングサービスを提供しています。
フレイル予防や腰痛・転倒防止に特化した安全で効果的な運動プログラムを、お客様のご自宅で実施いたします。
詳しくはRioToReの公式ホームページをご覧ください:
https://riotore.com