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2024.07.09   疾患別 記事

腰椎圧迫骨折のリハビリとトレーニング・ケアについて理学療法士トレーナーが徹底解説

腰椎圧迫骨折は、腰椎(腰の骨)が圧迫されて骨折することを指します。この骨折は、特に高齢者や骨粗しょう症の患者に多く見られます。この記事では、腰椎圧迫骨折のリハビリとトレーニング、ケアについて理学療法士トレーナーが詳しく解説します。正しいリハビリとトレーニングで、早期回復を目指しましょう。

腰椎圧迫骨折とは?

腰椎圧迫骨折は、脊椎の一部が圧迫されて潰れることで起こります。この骨折は通常、転倒や重い物を持ち上げるなどの外力によって引き起こされますが、骨粗しょう症のような骨が弱くなる疾患も原因となります。症状には、腰痛、動作の制限、場合によっては神経症状が含まれます。

腰椎圧迫骨折の初期治療

腰椎圧迫骨折の初期治療は、痛みの管理と骨の回復を促進することに焦点を当てます。以下の方法が一般的です。

  • 安静:骨が回復するためには、初期段階での安静が必要です。ベッドでの安静や活動制限が推奨されることがあります。
  • 痛みの管理:鎮痛剤や抗炎症薬を使用して、痛みを緩和します。
  • 骨補強薬:骨粗しょう症が原因の場合、骨補強薬が処方されることがあります。

腰椎圧迫骨折のリハビリ

リハビリの重要性

リハビリは、腰椎圧迫骨折の回復において非常に重要です。適切なリハビリテーションは、痛みを軽減し、機能の回復を促進し、再発を防ぐのに役立ちます。

リハビリの段階

  1. 急性期(骨折直後):この段階では、痛みの管理と安静が最優先です。過度な動きを避けるため、装具の使用が推奨されることがあります。
  2. 亜急性期(数週間後):痛みが軽減されてきたら、徐々に軽い運動を開始します。簡単なストレッチや軽いエクササイズを取り入れ、筋力を維持します。
  3. 回復期(1〜3ヶ月後):徐々に運動強度を上げ、日常生活への復帰を目指します。専門の理学療法士とともに、個別のリハビリプログラムを作成します。

リハビリの具体的なエクササイズ

  1. ストレッチング:腰椎の柔軟性を保つために、軽いストレッチを行います。例として、背中を丸めたり、伸ばしたりする運動があります。
  2. コアトレーニング:腹筋や背筋の筋力を強化することが重要です。プランクやブリッジなどのエクササイズが効果的です。
  3. 有酸素運動:ウォーキングや水中エクササイズなど、関節に負担の少ない有酸素運動を取り入れます。

腰椎圧迫骨折のトレーニング

トレーニングの目的

腰椎圧迫骨折後のトレーニングの主な目的は、筋力の回復と維持、柔軟性の向上、日常生活への復帰です。これにより、再発のリスクを減少させることができます。

トレーニングの具体例

  1. ブリッジ:仰向けに寝て、膝を曲げ、足を床につけます。お尻を持ち上げて、背中をまっすぐにします。これを10回繰り返します。
  2. プランク:うつ伏せになり、前腕とつま先で体を支えます。体をまっすぐに保ち、30秒間キープします。これを3セット行います。
  3. ヒップリフト:仰向けに寝て、膝を曲げ、足を床につけます。お尻を持ち上げて、数秒間キープします。これを10回繰り返します。

トレーニングの注意点

トレーニングを行う際には、無理をせず、痛みが出た場合はすぐに中止することが大切です。また、専門の指導者のもとでトレーニングを行うことで、安全性と効果を高めることができます。

腰椎圧迫骨折のケア

日常生活での注意点

腰椎圧迫骨折のケアには、日常生活での注意が重要です。以下のポイントに注意しましょう。

  • 姿勢の改善:背筋を伸ばし、正しい姿勢を保つことが大切です。長時間の座位や立位を避け、適度に休憩を取り入れましょう。
  • 重い物を持ち上げない:重い物を持ち上げる際には、膝を曲げて持ち上げるようにし、腰への負担を減らします。
  • 栄養管理:骨の健康を維持するために、カルシウムやビタミンDを含むバランスの良い食事を心がけましょう。

日常生活に取り入れたいエクササイズ

  1. ウォーキング:関節に負担の少ないウォーキングを日常に取り入れることで、全身の筋力を維持します。
  2. ヨガ:柔軟性を高めるために、ヨガのポーズを取り入れることも効果的です。
  3. 水中エクササイズ:水中での運動は、関節に優しく、筋力を効果的に鍛えることができます。

まとめ

腰椎圧迫骨折は、痛みや機能制限を伴う厄介な状態ですが、適切なリハビリとトレーニング、日常生活での注意を守ることで、回復を促進し、再発を防ぐことができます。専門の医師や理学療法士と連携しながら、自分に合ったプログラムを実践していくことが重要です。

また、栄養管理や姿勢改善も腰椎圧迫骨折の予防に役立ちます。骨の健康を維持するために、カルシウムやビタミンDを含むバランスの取れた食事を心がけましょう。

腰椎圧迫骨折後のケアとトレーニングは理学療法士によるパーソナルトレーニングがお勧め

腰椎圧迫骨折後は誤ったフォームでトレーニングをしたり身体に最適でないトレーニングメニューを無理して行うと逆効果になってしまうことがあります。近年ではパーソナルトレーニングによる事故及び健康被害(神経・脊髄の損傷、筋肉・腱の損傷、骨折等)の報告が増えています。
理学療法士は病院やクリニック等の医療機関で活躍する身体のプロフェッショナルです。怪我や病気の既往歴がある方やご高齢の方は理学療法士の国家資格免許を保有したトレーナーに担当してもらうのが1番安全です。

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正しいリハビリとトレーニングで、腰椎圧迫骨折からの早期回復を目指しましょう。この記事が、あなたのリハビリとトレーニングに役立つことを願っています。

 

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