リハビリ病院やオーストラリアのフィットネス業界での経験を持ち、高齢者の身体機能改善や自費リハビリに精通した専門家が、正確かつ実践的な情報をお届けします。
【南麻布】転倒リスクが3分の1に!80代女性が語る出張トレーニングの効果
はじめに:高齢期にこそ「攻めの運動習慣」を
歳を重ねるごとに感じる足腰の衰え。「仕方がない」と諦めてしまう方も多いかもしれません。しかし、私たちが日々高齢者のリハビリやトレーニングをサポートする現場で感じるのはむしろ逆です。適切な運動と専門的な指導があれば、80代になっても筋力は回復し、転倒リスクを大幅に減らすことができます。
今回ご紹介するのは、南麻布にお住まいの80代女性・M様の実例です。出張トレーニングを導入し、わずか半年で転倒リスクを3分の1まで低下させることができました。本記事では、その実際の取り組みと成果をわかりやすくお伝えしていきます。
「転ぶのが怖い」毎日から抜け出したい
南麻布在住のM様(82歳)は、ご主人を早くに亡くされ、現在は娘様と二人暮らし。コロナ禍をきっかけに外出が減り、足腰の衰えを感じるようになっていました。特に気にされていたのが、転倒の恐怖です。
「一度つまづいてからというもの、歩くのも怖くなりました。階段や段差が怖くて外出も控えがちに…。このまま歩けなくなるのではと不安でした。」
このままでは筋力低下が進み、ますます転倒リスクが高まる負の連鎖に陥ってしまいます。そこで娘様がインターネットで当社『リオトレ』の出張リハビリサービスを見つけ、ご相談をいただきました。
高齢者の転倒リスクはなぜ高まるのか
高齢者の転倒は決して偶然ではありません。年齢を重ねるとともに、以下のような要素が重なり、転びやすくなるのです。
- 太ももやお尻の筋肉(大腿四頭筋・殿筋群)の衰え
- ふくらはぎの筋力低下(下腿三頭筋)
- 足首・股関節の柔軟性低下
- バランス感覚(平衡機能)の低下
- 感覚の鈍化(足裏の感覚・反射の遅れ)
- 視力・聴力・空間認識力の衰え
- 内服薬の副作用
中でも最も大きな要素は筋力とバランス力の低下です。特に自宅内での「段差」「椅子の立ち上がり」「ベッドからの起き上がり」などの日常動作で転倒事故が多く発生しています。
サルコペニアとフレイル ― 放置できない筋力低下
高齢者の筋力低下には医学用語で「サルコペニア」「フレイル」という概念があります。筋肉量・筋力の低下が進行すると、転倒・骨折・寝たきり・認知機能低下などの複数リスクが連鎖的に悪化していきます。
重要なのは「早めに気づいて対処すること」。適切な運動習慣を身につければ、サルコペニアの進行を抑制し、フレイル状態からの脱却も可能です。
国家資格保有の理学療法士が行う出張トレーニングとは
リオトレでは、国家資格(理学療法士・作業療法士など)を保有する専門スタッフがご自宅に伺い、マンツーマンで出張トレーニングを実施しています。M様のケースでも、最初に60分かけて綿密な評価を行いました。
- 筋力(下肢・体幹・股関節)の測定
- 柔軟性・可動域のチェック
- バランス検査(片脚立位・姿勢安定性)
- 歩行観察(歩幅・ふらつき・重心移動)
- 生活動作の確認(階段・立ち上がり・浴室など)
医学的根拠に基づくこうしたアセスメントによって、「今どの筋肉をどう鍛えるべきか」「危険な動作パターンはどこか」を細かく把握します。これが安全で効果的な在宅トレーニングの第一歩です。
M様に実施した具体的な出張トレーニング内容
M様のプログラムは以下のように構成しました。
①安全な立ち上がり訓練
椅子スクワットを基盤とし、太もも・お尻・体幹を強化。膝の角度・動作スピードを調整し、膝への負担を最小限に。
②歩幅拡大トレーニング
片脚重心保持→踏み出し→重心移動を繰り返し練習。足の筋力とバランス感覚を同時に養成。
③バランスボード活用訓練
左右への重心移動・安定保持を反復。倒れそうになる感覚を疑似体験し、転倒回避反射を強化。
④足裏感覚・ふくらはぎ強化
タオルギャザー・つま先立ち運動で足部筋群を活性化。バランス制御の基礎力アップ。
⑤体幹・骨盤コントロール強化
座位・立位で骨盤の安定性を高め、歩行中のふらつきを抑制。
⑥柔軟性・可動域向上
股関節・足関節・肩甲骨周囲の可動域を拡げ、日常動作の可動域を広げる。
これらを週1回・60分ペースで約半年間継続。運動中は理学療法士が常にそばに付き、フォーム確認・安全配慮を徹底しました。
半年後の変化 ― 転倒リスクは約3分の1まで低下
6ヶ月後の評価では、M様の体力と自信が大きく変化していました。
- 片脚立位保持時間が2倍に向上
- 歩幅が15cm拡大
- 階段昇降時のふらつき消失
- 外出頻度が週2回から週5回に増加
- 日常動作の介助量が半減
- 医療的転倒リスク評価で約3分の1に低減
「以前は歩くたびに怖かったのに、今は足が自然に前に出る感じが戻ってきました。買い物も娘の手を借りずに歩けています。運動って本当に大事なんですね。」(M様談)
出張リハビリが富裕層高齢者に選ばれる理由
南麻布・白金・広尾・六本木など港区・渋谷区の富裕層エリアでは、自宅で質の高い医療的運動指導を受けたいというニーズが非常に高まっています。出張トレーニングには以下の強みがあります。
- 外出負担ゼロで安全継続可能
- 自宅環境に合わせた現実的プログラム設計
- 完全予約制・専属担当制で一貫指導
- ご家族も毎回経過把握が可能
- 感染症や外部ストレス回避
ご本人・ご家族双方が安心して取り組めるのが最大の魅力です。
リオトレの出張トレーニングサービス概要
- 対象エリア:渋谷区・港区全域(南麻布・白金・青山・広尾・六本木ほか)
- 担当:国家資格保有の理学療法士が全員対応
- 頻度:週1回または週2回が基本(柔軟対応)
- 時間:1セッション60〜80分
- 初回体験:60分 8,800円(税込)
- 内容:筋力強化・柔軟性・転倒予防・バランス訓練・生活動作訓練
よくある質問(Q&A)
Q. 90歳以上でも受けられますか?
A. もちろん可能です。超高齢の方でも状態に応じて安全なプログラムを提供しています。
Q. 家の広さが狭くても可能?
A. 2畳程度のスペースがあれば問題ありません。特別な器具もこちらで持参します。
Q. 持病があっても大丈夫?
A. 医師の管理下で安定していれば可能。必要に応じ主治医とも連携します。
Q. 家族の立ち会いは?
A. ご家族同席大歓迎です。日常のサポート指導も含めます。
まとめ ― 転倒を防ぐのは「早めの一歩」から
転倒事故は高齢者にとって最も大きな健康リスクですが、事前の予防策で大きく減らせる時代です。特に出張トレーニングは、専門家がご自宅で安全管理しながら「その方に合った一歩」を後押しします。
M様のように「怖くなく歩ける日常」を取り戻せる方が増えることが、私たちリオトレの最大の使命です。
もしご家族の筋力低下・転倒不安でお悩みなら、ぜひお気軽にご相談ください。
【監修者プロフィール】
八幡 亮(やわた りょう)
国家資格:理学療法士(PT)
RioToRe代表。
回復期リハビリテーション病院に4年間従事した経験を持ち、整形外科疾患・脳血管疾患・内部疾患など幅広い症例に対応。その後はオーストラリアに渡りパーソナルトレーニングと指圧マッサージセラピストとして活躍。現在は高齢者専門の予防医療を専門に、訪問型のパーソナルトレーニング・自費リハビリのサービスを提供している。