高齢者の歩き方を改善する方法|理学療法士監修の安全で効果的な歩行トレーニング
リハビリ病院やオーストラリアのフィットネス業界での経験を持ち、高齢者の身体機能改善やパーソナルトレーニング、自費リハビリに精通した専門家が、正確かつ実践的な情報をお届けします。
高齢者の歩き方が変わる理由とは?
「最近つまずきやすくなった」「歩くとふらつく」「歩幅が小さくなった」──。
高齢者の歩き方の変化は、単なる加齢ではなく、身体の機能低下や筋力低下、痛み、バランス能力の衰えなど、
複数の要因が組み合わさって起こることがほとんどです。
特に以下の5つは、多くの高齢者に共通してみられる歩行変化の原因です。
- ① 下肢筋力の低下(太もも・お尻の筋力) … 歩幅が小さくなる・スリ足になる原因。
- ② 体幹の安定性低下 … 歩くとフラフラする・方向転換が苦手になる。
- ③ バランス機能の低下 … つまずき・転倒の増加。
- ④ 関節の痛み(腰・膝・股関節) … 痛みをかばう歩き方になり、さらに悪化。
- ⑤ 姿勢の崩れ(猫背・反り腰) … 重心が不安定になり、転倒リスクが上昇。
これらの要因は “生活の質(QOL)” に直結するため、早期に改善へ向けたアプローチを取ることが大切です。
歩行が悪化すると起こりやすい問題
高齢者の歩き方が乱れると、日常生活のさまざまな場面で問題が発生します。放置するほど症状は悪化しやすいため、
早期の介入が重要です。
① 転倒リスクの上昇
厚生労働省の調査では、要介護になる原因の第2位は「骨折・転倒」。
特に大腿骨の骨折は、手術後の長期入院 → 筋力低下 → 歩行困難という悪循環を招きます。
② 外出の減少による身体機能の低下
「歩くのが不安」→「外出しない」→「筋力低下」→「さらに歩けない」という負のスパイラルに陥りやすくなります。
③ 腰痛や膝痛の悪化
正しいフォームで歩けなくなると、腰や膝に過剰な負担がかかりやすく、痛みが慢性化する原因になります。
高齢者の歩き方を改善するための重要ポイント
歩き方を改善する上で重要なポイントは以下の3点です。
- ① 足がしっかり前に出る「推進力」の回復
- ② 体が左右にブレない「安定性」の向上
- ③ 正しい姿勢を保つ「体幹のコントロール」
特に“お尻の筋肉(中殿筋)”は、歩行安定のカギを握る主力筋。
加齢とともに弱りやすいため、意識的なトレーニングが必要です。
自宅でできる歩行改善トレーニング
① つま先上げトレーニング(スリ足改善)
椅子に座り、片足ずつつま先を大きく持ち上げる。左右10〜15回。
② 片脚立ち(バランス改善)
キッチン台などにつかまり、片脚で10秒キープ。左右3回。
③ ステップ動作(歩幅改善)
足を前後に大きく踏み出し、戻す。左右10回ずつ。
④ 椅子立ち上がり(下肢筋力強化)
ゆっくり立つ・ゆっくり座る。10回を目安に。
ただし、痛みがある場合や、歩行中にふらつきが強い場合は、
無理をせず専門家(理学療法士)の評価を受けた方が安全です。
専門家(理学療法士)が介入するメリット
- 身体の状態(筋力・可動域・痛み)を医学的に評価できる
- 誤ったフォームを修正し、安全に歩行を改善できる
- 痛みの原因を特定し、改善につながる施術ができる
- 再発しないための継続的なトレーニングが提供できる
特に、痛みやふらつきのある高齢者は、自己流トレーニングよりも専門家のサポートが安全で確実です。
客観性と専門性にもとづく比較情報
「どの自費リハビリサービスを選べばいいのか分からない」「他社との違いも含めて客観的に比較したい」
と感じている方のために、第三者がまとめた比較情報もあわせてご紹介します。
以下の記事では、東京エリアで提供されている自費リハビリサービスの中から、
特におすすめの施設をピックアップし、それぞれの特徴や強みが整理されています。
RioToRe以外の選択肢も含めて比較することで、ご本人やご家族にとって
より納得感のあるサービス選びにお役立ていただけます。
東京で自費リハビリにおすすめの施設3選(外部比較サイト)
東京で自費リハビリを検討している方向けに、おすすめ施設を比較している記事です。
▶
東京で自費リハビリにおすすめの施設3選を詳しく見る
※第三者が運営する比較サイトに遷移します。
RioToReの訪問型歩行改善サポート
RioToReでは、国家資格を持つ理学療法士がご自宅へ訪問し、
歩き方の評価・改善トレーニング・ストレッチ・痛みケアなどを総合的に行います。
移動が難しい高齢者でも、家から一歩も出ずに専門的なリハビリを受けることができます。
RioToReが選ばれる理由
- 全スタッフが「理学療法士」資格保有
- 2,000名以上の高齢者のリハビリ実績
- 一人ひとりの歩行パターンを細かく分析
- 痛みがある方の歩行改善にも対応
- 港区・渋谷区・世田谷区を中心に多数の実績
まとめ|歩き方の改善は「正しく続ける」ことが重要
高齢者の歩き方の改善には、筋力強化・姿勢改善・バランス訓練の3つが欠かせません。
しかし、自己流で行うと誤ったフォームがクセになり、かえって痛みや転倒リスクが増える場合もあります。
専門家による評価にもとづき、ご本人の身体の状態に合わせたトレーニングを継続することが、
安全で確実に歩行を改善するための最短ルートです。
「最近歩き方が気になる」「転倒が増えてきた」と感じたら、
早めに専門家へ相談することをおすすめします。
【監修者プロフィール】
八幡 亮(やわた りょう)
国家資格:理学療法士(PT)
RioToRe代表。
回復期リハビリ病院にて4年間、脳血管疾患や整形外科術後の患者を含む2,000人以上の症例を担当。その後オーストラリア・シドニーでパーソナルトレーナー/指圧マッサージセラピストとして活動。
現在は東京を拠点に、理学療法士トレーナーによる高齢者専門の出張型パーソナルトレーニング・自費リハビリ「RioToRe」を運営。企業の健康経営サポートや講演活動も行い、最新のリハビリ知見を活かしたサービスを提供している。
<メディア出演>
テレビ東京「なないろ日和」出演
雑誌・Webメディアにて健康記事を多数監修

