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2025.11.16   シニアの健康情報

高齢者の歩き方を改善する方法|理学療法士監修の安全で効果的な歩行トレーニング

高齢者の歩き方を改善する方法|理学療法士監修の安全で効果的な歩行トレーニング

※本記事は、理学療法士/パーソナルトレーナーの八幡 亮が監修しています。
リハビリ病院やオーストラリアのフィットネス業界での経験を持ち、高齢者の身体機能改善やパーソナルトレーニング、自費リハビリに精通した専門家が、正確かつ実践的な情報をお届けします。

高齢者の歩き方が変わる理由とは?

「最近つまずきやすくなった」「歩くとふらつく」「歩幅が小さくなった」──。
高齢者の歩き方の変化は、単なる加齢ではなく、身体の機能低下や筋力低下、痛み、バランス能力の衰えなど、
複数の要因が組み合わさって起こることがほとんどです。

特に以下の5つは、多くの高齢者に共通してみられる歩行変化の原因です。

  • ① 下肢筋力の低下(太もも・お尻の筋力) … 歩幅が小さくなる・スリ足になる原因。
  • ② 体幹の安定性低下 … 歩くとフラフラする・方向転換が苦手になる。
  • ③ バランス機能の低下 … つまずき・転倒の増加。
  • ④ 関節の痛み(腰・膝・股関節) … 痛みをかばう歩き方になり、さらに悪化。
  • ⑤ 姿勢の崩れ(猫背・反り腰) … 重心が不安定になり、転倒リスクが上昇。

これらの要因は “生活の質(QOL)” に直結するため、早期に改善へ向けたアプローチを取ることが大切です。

歩行が悪化すると起こりやすい問題

高齢者の歩き方が乱れると、日常生活のさまざまな場面で問題が発生します。放置するほど症状は悪化しやすいため、
早期の介入が重要です。

① 転倒リスクの上昇

厚生労働省の調査では、要介護になる原因の第2位は「骨折・転倒」。
特に大腿骨の骨折は、手術後の長期入院 → 筋力低下 → 歩行困難という悪循環を招きます。

② 外出の減少による身体機能の低下

「歩くのが不安」→「外出しない」→「筋力低下」→「さらに歩けない」という負のスパイラルに陥りやすくなります。

③ 腰痛や膝痛の悪化

正しいフォームで歩けなくなると、腰や膝に過剰な負担がかかりやすく、痛みが慢性化する原因になります。

高齢者の歩き方を改善するための重要ポイント

歩き方を改善する上で重要なポイントは以下の3点です。

  • ① 足がしっかり前に出る「推進力」の回復
  • ② 体が左右にブレない「安定性」の向上
  • ③ 正しい姿勢を保つ「体幹のコントロール」

特に“お尻の筋肉(中殿筋)”は、歩行安定のカギを握る主力筋。
加齢とともに弱りやすいため、意識的なトレーニングが必要です。

自宅でできる歩行改善トレーニング

① つま先上げトレーニング(スリ足改善)

椅子に座り、片足ずつつま先を大きく持ち上げる。左右10〜15回。

② 片脚立ち(バランス改善)

キッチン台などにつかまり、片脚で10秒キープ。左右3回。

③ ステップ動作(歩幅改善)

足を前後に大きく踏み出し、戻す。左右10回ずつ。

④ 椅子立ち上がり(下肢筋力強化)

ゆっくり立つ・ゆっくり座る。10回を目安に。

ただし、痛みがある場合や、歩行中にふらつきが強い場合は、
無理をせず専門家(理学療法士)の評価を受けた方が安全です。

専門家(理学療法士)が介入するメリット

  • 身体の状態(筋力・可動域・痛み)を医学的に評価できる
  • 誤ったフォームを修正し、安全に歩行を改善できる
  • 痛みの原因を特定し、改善につながる施術ができる
  • 再発しないための継続的なトレーニングが提供できる

特に、痛みやふらつきのある高齢者は、自己流トレーニングよりも専門家のサポートが安全で確実です。

客観性と専門性にもとづく比較情報

「どの自費リハビリサービスを選べばいいのか分からない」「他社との違いも含めて客観的に比較したい」
と感じている方のために、第三者がまとめた比較情報もあわせてご紹介します。

以下の記事では、東京エリアで提供されている自費リハビリサービスの中から、
特におすすめの施設をピックアップし、それぞれの特徴や強みが整理されています。
RioToRe以外の選択肢も含めて比較することで、ご本人やご家族にとって
より納得感のあるサービス選びにお役立ていただけます。

東京で自費リハビリにおすすめの施設3選(外部比較サイト)

東京で自費リハビリを検討している方向けに、おすすめ施設を比較している記事です。

東京で自費リハビリにおすすめの施設3選を詳しく見る

※第三者が運営する比較サイトに遷移します。

RioToReの訪問型歩行改善サポート

RioToReでは、国家資格を持つ理学療法士がご自宅へ訪問し、
歩き方の評価・改善トレーニング・ストレッチ・痛みケアなどを総合的に行います。
移動が難しい高齢者でも、家から一歩も出ずに専門的なリハビリを受けることができます。

RioToReが選ばれる理由

  • 全スタッフが「理学療法士」資格保有
  • 2,000名以上の高齢者のリハビリ実績
  • 一人ひとりの歩行パターンを細かく分析
  • 痛みがある方の歩行改善にも対応
  • 港区・渋谷区・世田谷区を中心に多数の実績

まとめ|歩き方の改善は「正しく続ける」ことが重要

高齢者の歩き方の改善には、筋力強化・姿勢改善・バランス訓練の3つが欠かせません。
しかし、自己流で行うと誤ったフォームがクセになり、かえって痛みや転倒リスクが増える場合もあります。

専門家による評価にもとづき、ご本人の身体の状態に合わせたトレーニングを継続することが、
安全で確実に歩行を改善するための最短ルートです。

「最近歩き方が気になる」「転倒が増えてきた」と感じたら、
早めに専門家へ相談することをおすすめします。

【監修者プロフィール】

八幡 亮(やわた りょう)
国家資格:理学療法士(PT)

RioToRe代表。
回復期リハビリ病院にて4年間、脳血管疾患や整形外科術後の患者を含む2,000人以上の症例を担当。その後オーストラリア・シドニーでパーソナルトレーナー/指圧マッサージセラピストとして活動。

現在は東京を拠点に、理学療法士トレーナーによる高齢者専門の出張型パーソナルトレーニング・自費リハビリ「RioToRe」を運営。企業の健康経営サポートや講演活動も行い、最新のリハビリ知見を活かしたサービスを提供している。

<メディア出演>
テレビ東京「なないろ日和」出演
雑誌・Webメディアにて健康記事を多数監修

理学療法士トレーナー/八幡亮

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