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2025.12.03   疾患別 記事

【理学療法士監修】変形性膝関節症のリハビリ方法と効果的な運動|悪化させないポイント

変形性膝関節症のリハビリは効果がある?【まず結論】変形性膝関節症と診断され、「リハビリをしてください」と言われたものの、何をすればいいのか分からず不安に感じていませんか?痛みがある中で運動をしてもよいのか、手術は避けられるのか、自宅でできる方法はあるのか——こうした疑問を持つ方は少なくありません。

この記事では、理学療法士監修のもと、変形性膝関節症のリハビリ方法や体操、症状レベル別の進め方、期間の目安、手術を検討する目安まで整理して解説します。

目次

  1. 変形性膝関節症のリハビリは効果がある?【まず結論】
  2. 変形性膝関節症のリハビリ効果と保存療法の位置づけ
  3. 症状レベル別|変形性膝関節症のリハビリ方法
  4. 自宅でできる変形性膝関節症のリハビリ・体操
  5. 悪化を防ぐために|やってよい運動・控えたい運動
  6. 変形性膝関節症のリハビリ期間はどのくらい?
  7. まとめ|“見えない体力”を取り戻す
  8. よくある質問

 

変形性膝関節症のリハビリは効果がある?【まず結論】

変形性膝関節症では、運動療法(リハビリ)が治療の重要な柱とされています(日本整形外科学会 変形性膝関節症診療ガイドライン 2023)。
変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減るなどして、痛みや動かしにくさが生じる疾患です。軟骨そのものが完全に元通りに再生するわけではありませんが、筋力や動作を整えることで膝への負担を減らし、症状の改善を目指すことは可能です。

変形性膝関節症のリハビリ効果と保存療法の位置づけ

運動療法は、非手術的治療として推奨されています(OARSI Guidelines for the Non-Surgical Management of Knee Osteoarthritis 2019)。

リハビリの主な目的は次のとおりです。

  • 膝関節への負担を減らす
  • 筋力を高めて関節を支える
  • 可動域を保つ
  • 正しい動きを身につける
  • 転倒を予防する

太ももの筋肉(大腿四頭筋)が重要な理由

大腿四頭筋は膝を安定させる重要な筋肉です。
筋力が低下すると、歩行や立ち上がりの際に膝への負担が増えやすくなります。

そのため、変形性膝関節症のリハビリ体操では大腿四頭筋の強化が基本となります。

股関節・体幹もあわせて整える理由

膝だけを鍛えても、股関節や体幹のバランスが崩れていると、結果的に膝への負担は戻ってしまいます。
動作全体を評価し整えることが、悪化予防につながります。

症状レベル別|変形性膝関節症のリハビリ方法

症状レベル別の目安

症状レベルよくある状態優先すべきこと避けたいこと
軽度歩けるが痛みあり筋力強化・フォーム習得無理な回数増加
中等度階段がつらい負荷調整・動作修正深い屈伸
重度杖使用・強い痛み痛み管理・専門家評価自己流の高負荷運動

自宅でできる変形性膝関節症のリハビリ・体操

① 太もも前の筋力トレーニング

  • 椅子に座る
  • 膝をゆっくり伸ばす
  • 5秒キープ
  • 10回×2セット

呼吸を止めず、痛みが強くならない範囲で行います。

② 椅子スクワット(浅め)

  • 椅子から立ち上がる
  • ゆっくり座る
  • 深く曲げすぎない

膝が内側に入らないよう注意します。

③ 可動域を保つ体操

  • 反動を使わない
  • 痛みの出ない範囲で動かす
  • 毎日少しずつ継続する

悪化を防ぐために|やってよい運動・控えたい運動

「痛い=効いている」とは限りません。
炎症が強いときは負荷を下げる必要があります。

種類注意点
推奨されやすい運動椅子での膝伸ばし体操痛みが増えない範囲
推奨されやすい運動浅い立ち座り練習膝が内側に入らない
控えたい運動深いスクワット負担が大きい
控えたい運動急な坂道の反復膝への圧力増加

変形性膝関節症のリハビリ期間はどのくらい?

個人差はありますが、数週間で変化を感じる方もいます。

明確な改善には数か月単位の継続が必要になることが一般的です(Fransen et al., Cochrane Review)。

効果が出ない場合のチェック表

確認項目内容
フォーム正しくできているか
負荷強すぎないか
継続習慣化できているか
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